DXが進まない会社に共通する「3つの勘違い」

9月 30, 2025 10月 24, 2025

digisapo

「DXを進めたい」と社内で声を上げても、実際にはなかなか成果が出ない…。
クラウドやAIを導入したのに活用されない、システムを作ったのに現場が混乱してしまった。そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

DXが進まない背景には、共通する「勘違い」が存在します。表面的には“やっているように見える”のに結果が出ないのは、この思い込みが原因かもしれません。

本記事では、DXが進まない会社にありがちな3つの勘違いと、改善の方向性を解説します。

勘違い① DX＝最新ツールの導入だと思っている

「有名なクラウドサービスを導入すればDXが進むはず」
「AIを使えば業務効率化は自動的に進むだろう」

こうした“ツール依存型の発想”は非常に多く見られます。

しかし実際には、どんなに高機能なツールも、現場の業務フローや組織の文化を変えなければ意味がありません。
たとえば、紙の承認フローをそのままシステム化してしまえば、入力項目が増えて手間が倍増する、といった逆効果も起きます。

DXの本質は「業務・組織の変革」であり、ツールは手段に過ぎません。
「何を変えるべきか」という課題の明確化がないまま導入しても、DXは進まないのです。

「DXはシステム部門の仕事だから任せておけばいい」
この考え方も、DXが進まない大きな原因です。

なぜなら、DXの対象は“業務そのもの”であり、実際に日々お客様や取引先と接するのは現場の部門だからです。

営業部門なら顧客接点の改善、バックオフィスなら業務効率化、人事部門ならデータに基づいた人材戦略。こうした事業部門こそがDXの主体であり、IT部門はあくまで技術的なサポート役にすぎません。

さらに言えば、DXは経営戦略そのものと直結する活動です。経営層がビジョンを示し、事業部門とIT部門が連携することで初めて成果が出ます。

「システムを導入したから、これでDXは完了」
こうした“一度きり”の考え方も危険です。

実際の市場や顧客ニーズは常に変化し、デジタル技術も日々進化しています。一度の導入で永遠に通用する仕組みは存在しません。

成功している企業は、**「小さく試す → 改善する → 横展開する」**というサイクルを回し続けています。
たとえば、請求書処理を一部部署でデジタル化 → 成果を確認 → 全社に展開、といった形です。

DXは“ゴールのあるプロジェクト”ではなく、“進化を続けるプロセス”だと捉える必要があります。

DXが進まない会社に共通する3つの勘違いを振り返ります。

一方で、DXが進む会社は「課題に合わせた業務改革」「全社的な巻き込み」「継続的な改善」という3つを実践しています。

つまり、DXとは“システム導入のゴール”ではなく、“会社全体が進化し続けるための仕組みづくり”なのです。

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