DXは何から始めればいい?まずは“現状整理”からはじめよう!

「業務は回っているけれど、どこか非効率…」
「気づけば紙やExcelファイルが山積み」
「デジタル化って言われても、正直どこから手をつければいいのか分からない」
そんなモヤモヤを感じている経営者・マネージャーのあなたへ。
今回は、DX(デジタルトランスフォーメーション)の本質と、「自社はいまどの段階にいて、どこから始めればいいのか」を見える化する方法をご紹介します。
「DX」って、結局どこを目指せばいいの?3ステップで理解しよう

「DX」と聞くと、AIやIoT、RPAといった最先端の技術を思い浮かべる方も多いかもしれません。でも、最初からそこを目指す必要はありません。
まずはDXを、以下の3つのステップで捉えてみましょう。
STEP1:紙をデジタルに置き換える(=デジタイゼーション)
DXの出発点は、アナログな業務を「まずデジタルにする」ことです。
具体例:
- 紙の勤怠表 → Googleスプレッドシートで管理
- 手書きの日報 → チャットやフォームで入力
- FAXの受発注 → メールやクラウドサービスに切り替え
紙の業務が減ると、作業の属人化を防げるだけでなく、情報共有もぐっと楽になります。
STEP2:デジタル化したデータを活用する(=デジタライゼーション)
次に、集まったデータを「どう使うか?」を考える段階です。
ここでは業務効率化や、チームの生産性向上がテーマになります。
具体例:
- 入力されたデータをグラフ化して、定例会議の資料作成を時短
- チャット履歴から業務量を把握し、リソースを調整
“データは溜めるだけじゃ意味がない”。活かして初めて価値が生まれます。
STEP3:ビジネスを変革する(=デジタルトランスフォーメーション)
最終段階では、デジタルを使って「ビジネスモデルそのものを変える」フェーズに入ります。
具体例:
- 顧客データを活用して新サービスを開発
- リモートワーク前提の組織文化づくり
- サブスク型の新収益モデルを導入
すぐにここを目指す必要はありませんが、「最終的にここへ進むんだ」という意識は大切です。
DXがうまくいかない理由は?見落としがちな「現状整理」

「よし、じゃあ早速ツールを導入しよう!」と思った方、ちょっと待ってください。
闇雲にシステムを導入してしまうと、こんな失敗に繋がることがあります。
- 使われないシステムが高くついた
- 業務が逆に複雑化してしまった
- 現場に反発されて定着しなかった
これらの共通点は、「現状整理が不十分だったこと」です。
自社の業務や課題が見えていないまま進めると、時間も費用も無駄になりかねません。
「現状整理」で見るべき3つの視点

それでは、どのように「現状整理」を進めていけばよいのでしょうか?
以下の3つの視点で、まずは社内を振り返ってみましょう。
① 業務の“見える化”と“困りごと”の洗い出し
「誰が、どんな業務を、どのようにやっているか?」を一度図にしてみましょう。
すると、こんな気づきが生まれます。
- 「この作業、本当に必要?」
- 「ここがいつも滞っているな」
- 「同じような作業を別の人もやってる…?」
ポイント:
- 日報や会議資料をヒントに業務の流れを整理
- 特に紙ベースの作業やExcelで属人化している業務に注目
② 現在使っているITツールとデータの整理
「どんなツールを、どこで、どう使っているか」を棚卸ししましょう。
チェックしたいこと:
- 入れてみたものの使っていない機能は?
- 部署間で情報がうまく共有されていないデータはないか?
“宝の持ち腐れ”になっている資産が見つかるかもしれません。
③ 現場の「生の声」を聞く
DXは現場を置き去りにしては進みません。
現場の社員が感じている「こうなったらいいのに」という声は、DXのヒントの宝庫です。
方法:
- アンケートやヒアリングで気軽に意見を集めてみましょう
- 「現場の気づき」をきっかけに、全社の巻き込みが進みます
「現状整理」で得られる4つのメリット
現状整理に取り組むことで、こんな具体的な効果が期待できます。
- 費用対効果の最大化:本当に必要なシステムが見えてきます
- DXのロードマップが描ける:課題に優先順位をつけて段階的に進められます
- 組織の意識統一:共通認識ができ、部署を越えた連携がスムーズに
- IT人材育成の土台になる:自社に必要なスキルや役割が明確になります
あなたの会社はいまどの段階?「できるところから」はじめよう

全部を一気に変えようとしなくても大丈夫。
大切なのは、「いまの自社の位置を知り、小さな一歩を踏み出すこと」です。
DXステップ | こんな課題ありませんか? | まずできること |
STEP1(デジタイゼーション) | 紙の業務やアナログ情報が多い | 業務の棚卸しと、デジタル移行の検討 |
STEP2(デジタライゼーション) | ツールはあるが活用できていない | データの見直しと連携の検討 |
STEP3(トランスフォーメーション) | 新しいビジネスモデルを模索中 | 組織文化や提供価値の見直し |
こうした“小さな実践”の積み重ねが、会社全体のDXにつながっていきます。
まとめ:DXの第一歩は「現状の整理」から
DXとは、いきなりAIやIoTを入れることではありません。
本当に大切なのは、「今の業務を見直し、小さな改善を一つずつ積み上げていく」こと。
📌 まずやるべきこと
- 業務フローを見直して、「困りごと」やデジタル化できる部分を探す
- DXの3ステップを参考に、自社の現在地を確認
- できることから、まずひとつ取り組んでみる
👉 それが、あなたの会社にとってのDXの第一歩です。
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